さりげない
けどちょっと個性的な器たち
作り手・太宰久美子さん
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写真/斎藤ジン
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独特のスタイルを持つ太宰久美子さんの作品には、ファンも多い。
「陶芸に出合ったのは本当にたまたまですね。近くに陶芸教室があったので、行ってみたんです。そうしたら思いの外作業が楽しくて、時間を忘れました」。
その後イタリアに渡り、陶芸の勉強をすることになる。
「イタリアは町自体が美術館。『すごいなぁ!』と思いました」
ファエンツァの陶芸学校で1年間学び、フィレンツェでさらに1年間。イタリアではカラフルな絵付けも経験し、今の作品に直接の影響は受けていないが、勉強になったという。
「器作りは、自分の食生活にもすごく関係がありますね。ビールが好きなので、ふわーっと泡が立つビアジョッキも作りました」。フリーハンドで描かれた線 は、お酒を飲むときのゆったりとした時間にぴったりな柔らかい雰囲気。大振りなので焼酎やウイスキーのロックにも合いそうだ。
また、どうも“和”がわからないという太宰さんの“わ”の皿は、白地に様々な“輪”を描いたもの。お箸で食べることをイメージし、お箸の“和”と柄の○ (わ)を引っ掛けて作ったという、太宰さんらしい個性的な器作りの一端がうかがえる。いずれも手になじむサイズと重さが、女性には使いやすい。
「技術向上に努めないと先がないと思います。もともと、『こうしたらこうなるかな?』と工夫してみるのは好きですね。本焼きの前にテストはしますが、釉薬による化学変化は、実際に焼いてみないとわからないところが面白いんです」
もともと手を動かすことや美術的なことが好きだった太宰さん。たまたま巡り合った陶芸の仕事は、おばあちゃんになっても続けていたいと思っているそうだ。
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