フォルムと色にこだわった
手にしっくりなじむ器たち
作り手・和田麻美子さん
都内の閑静な住宅街にある和田麻美子さんのアトリエ件住居。あちこちを工夫して自らリフォームした室内は、趣味の良い雑貨店のようだ。
陶芸に出合ったのは、美大生のとき。「ゼミの先生が兵庫県篠山にある立杭焼の窯元に連れて行ってくれて、それがすごく良かったんです。物作りがしたいけれど、どんな素材がいいか悩んでいるときに出合いました」。その後、夏休みにお米を持って窯に押し掛け、住む場所を紹介してもらって陶芸を勉強した。
卒業後は岐阜県美濃焼のメーカーに入り、企画の仕事を5年間続けたが、自分の作品を作りたくなって独立を決意した。「元々、陶工になりたかったわけではなく流れに身を任せていたので、遠回りをしたかもしれません。でも、自分にはこのやり方が合っていたと思います」。
小さい頃から紙粘土での人形作りや泥んこになって遊ぶのが好きだった。今もろくろ作業が一番のお気に入り。「ろくろがいいのは、挽いているときのテンションがそのまま出るところ。なるべく手跡が残らないように仕上げます。反対に、花瓶は手跡や勢いがそのまま残るようにしています。ろくろを挽いたときの楽しい感じがそのまま残るので、作っていて一番楽しいのは花瓶ですね」。
手触りやフォルム、色にはこだわりがある。いずれも女性らしい品の良さが感じられる。
「将来的には、焼き方もいろいろバリエーションを広げたいですが、やっぱり器や花瓶など使えるものを作りたいですね。違う色や質感も常に研究していきたい」
これからも、和田さんの個性が光る作品がたくさん誕生しそうだ。
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わだ まみこ●長野県出身
1995年、大阪芸術大学在学中に
丹波立杭焼窯元で器作りの基礎を学ぶ。
1999年、美濃焼窯元にて、企画、デザイン、制作。
2004年、東京・国分寺で独立。
2006年より杉並区にて制作活動中。
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