Home > Feature - 特集 > 茶の湯で楽しむというライフスタイル

Feature

 

肩ひじ張らない気軽さがいい

茶の湯で楽しむという
ライフスタイル

世田谷区成城の閑静な住宅街の一角にたたずむ『gallery ICHIYO(ギャラリーイチヨー)』。オーナーの橋本さえ子さんのお茶の時間にお邪魔して、気取らない自然体のライフスタイルを体感させていただきました。

写真/齋藤ジン

 

気軽さの鍵は“普通の感覚”
お茶も生活も、心から楽しんで

2008年9月。そろそろ今秋の企画展準備が慌ただしくなり始めた『gallery ICHIYO』1階の展示スペースで、オーナーの橋本さえ子さんが楽しげにお茶の準備を始めた。
「本当に忙しいときは、キッチンで立ったままお茶を点てることもあるんです」
と語る茶目っ気たっぷりの橋本さえ子さん。そんなエピソードを聞いても、浮かぶイメージは不思議と優雅なまま。茶道の基本を踏まえたうえで自己流にアレンジをして楽しんでいるから、自然体でもまとう空気は上品でしなやかだ。

gallery ICHIYOオーナーの橋本さんが友人のスタイリスト・真島京子さんとともに始めたこちらのギャラリーでは、桜の頃と紅葉の頃、年に2回の企画展示で花器や茶器などの様々な器類、絵や写真などを展示している。

そんな橋本さんのお茶の時間をより一層華やかにするのが、抹茶の味わいを引き立てる手作りの菓子。この日のために菓子研究家の寺内美和子さんが腕によりをかけて作ってきてくれた。こちらでは会期中、訪れたすべての人にお茶と菓子が振る舞われる。これは作品を見るだけではなく、実際に器を使ってみてその良さを実感してほしいという橋本さんの思いから。
「すてきな作品に囲まれた楽しい時間を、ギャラリーにいらっしゃる皆さんにも感じていただきたくて。この作品にはこんなお菓子が合うんじゃないかとか、毎回寺内さんと一緒に、ああでもない、こうでもないと打ち合わせを重ねて、オリジナルのお菓子を作っているんです」

お茶好き、もてなし好きが自然と集まるこの空気感。“~しなければならない”ではなく、自分自身がお客様に対して“~したい”と思えるもてなしの空間には、今回のようなお茶の時間でも、その精神が確かに息づいている。とことん“楽しい”を追求する橋本さんのライフスタイル。ぜひその空気をgallery ICHIYOで感じてほしい。



橋本さえ子 ● はしもと さえこ
gallery ICHIYO オーナー

2003 年4月のオープニング企画展から、丁寧に着実にゆっくりと歩みを重ね、今では春と秋に企画展を催すのがライフワークの一環に。橋本さんが生まれ育った成城 の“普通の家”の中に、心のこもった作品を招き入れ、訪れた人に豊かな気持ちを味わっていただく…というすてきなプロジェクトは、進化を続けながらこれか らも続いてゆく。

gallery ICHIYO(ギャラリーイチヨー)
東京都世田谷区成城2-3-6
TEL:03-3415-0381
http://www.ichiyo.net

 

みずみずしい“ブドウのゼリー”
グラス(2点)/大室桃生
グラスコースター/杉村徹
皿/一柳京子

“そば粉のビスコッティ”は
アーモンドとピーカンナッツ入り
ティーセット/黒田泰蔵

器に盛られた菓子は
すべてオリジナルレシピ

“イチジクとプルーンのフィナンシェ”
トレー/桐本泰一
湯飲み/花岡隆
皿/一柳京子
 

“リンゴと栗のフィナンシェ”
菓子皿/花岡隆